原潜ボイシ(SSN 764) 横須賀に初寄港


浦賀水道から横須賀航路に入った原潜ボイシ。後に居るのは海保の放射能モニター船「きぬがさ」


横須賀本港に入り12号バースを目指す原潜ボイシ(06.12.1 撮影)

12月1日午後2時、原潜ボイシが横須賀基地に入港した。ボイシが横須賀に入港するのは初めてだ。

ボイシは少なくともこの8月までは、米東海岸の海軍基地ノーフォークにいた。また3年まえにはノーフォークから地中海、紅海に出撃して、OIF(イラクの自由作戦)に参加している。どうみても大西洋艦隊所属だった原潜だ。

最新のジェーン年鑑で調べてもボイシは大西洋艦隊所属と記載されている。それが太平洋艦隊の責任エリアに来たのは、2006年版QDR(4年ごとの国防計画見なおし)に書かれていた、潜水艦の6割を太平洋に、という方針の反映と見られる。

2000年以降に横須賀に寄港した原潜の所属をジェーン年鑑で調べてみると、当たり前の話だが太平洋艦隊所属が大部分だ。2000年以降初めて大西洋艦隊表記の原潜が横須賀に入港したのはコーパス・クリスティ(04.2.12入港,SSN705)だ。それ以降はアレキサンドリア(04.7.9入港,SSN757)、オクラホマシティー(04.8.18入港,SSN723)、メンフィス(05.7.22入港,SSN691)と続く。

最近では、シーウルフ(06.8.29入港,SSN21)がそうだ。原潜シーウルフが2度目に横須賀に寄港して、出港したのはボイシが入港する4日前だ。
太平洋艦隊のエリアで活動する原潜が増えれば、横須賀・佐世保・ホワイトビーチに寄港する数も増える。放射能漏れ検出の後、一時ストップした原潜寄港がまたラッシュ状態になっているのは、太平洋艦隊に(実質的に)配属されている原潜が増えていることと無関係ではない。

(RIMPEACE編集部)


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