X'mas休暇直前も工事が続く横須賀12号バース


茶色の土砂防護壁からユンボのアームがかろうじて見えるまでに削られた、12号バースの裏山。
ボーリング用と見られる赤白の杭をつけたクレーンバージはバースの先頭付近にいた(06.12.19 撮影)


翌日、12号バースの付け根あたりに移動していたクレーンバージ(06.12.20 撮影)

軍艦のマストから舳先に電飾用のケーブルが張られて、米海軍はすっかりクリスマス休暇の態勢だ。イカ釣り船みたいに電気をつけたまま走るはずもないので、このケーブルが張られているうちは、横須賀の軍艦が出港することはなさそうだ。

ドライドック5で塗装を剥がされて赤茶けているジョンSマケインと、なにやら船体のあちこちにシートをかけて工事中のカウペンス以外は、全く動きが無いというわけでもないが、のんびりした空気に包まれている。

その中で12号バース周辺だけは動きが目立つ。先週から12号バースに停泊している作業船は、作業の都合なのか、土砂運び出しのバージに場所を追われたのか、12号バースの奥の方に移動した。「横須賀基地大改造計画」の中で撤去予定の10‐11号バース(浮き桟橋)に関連する動きなのかもしれないが、空母の巨体に視界をさえぎられて、作業の様子はわからない。

12号バースを拡張して純水プラントを建設するための山削りは大詰めを迎えている。上に登って作業するユンボの上半分しか見えないくらいまで、削り作業は進んでいる。年内に平地になってしまうかもしれない。

毎日ではないが、バースの先端に土砂がたまると、バージに載せてどこかに運び出している。12月20日には、土砂を積み終わったバージ・曳き船の結合体がゆっくりと12号バースを離れて港外に向かった。横浜方向に進むのでもなく、また浦賀水道を南下するコースに入るのでもなく、まっすぐ対岸の房総半島に向かって進んでいった。浦賀水道を突っ切るとすれば、土砂の捨て場は千葉県側にあると見られる。

(RIMPEACE編集部)


山を削った土砂を運び出すバージ・曳き船。浦賀水道を横断する方向に進んでいった(06.12.20 撮影)


'2006-12-21|HOME|