また大西洋艦隊から。原潜ハンプトン横須賀入港


横須賀基地12号バースに接岸したばかりの原潜ハンプトン(SSN767)(3月21日撮影)

3月21日14時前に横須賀基地に原潜ハンプトンが入港した。ジェーン年鑑では大西洋艦隊所属となっている原潜で、もちろん横須賀初寄港だ。
大西洋潜水艦隊のフォトギャラリーに、ハンプトンが東海岸の海軍基地ノーフォークを出港する写真が2枚載っている。2月16日付けの写真のキャプションには、以下の記述があった。

攻撃型原潜ハンプトンは、ノーフォーク海軍基地から太平洋艦隊の責任海域へ任務航海に出た。この航海の終了後は、ハンプトンは新しい母港のサンディエゴに戻ることになる。ハンプトンは母港を東海岸に置く原潜のうち、太平洋潜水艦隊に移動する第一陣となる。

母港の移動の第1陣と言うが、それでは06年8月末以降の大西洋艦隊所属の原潜の寄港ラッシュはなんだったのだろうか。8月29日の横須賀寄港以来12月21日のホワイトビーチ(WB)寄港まで両基地への寄港を繰り返したシーウルフ、12月上旬に横須賀とWBに寄港したボイシ、シーウルフの後を継ぐように12月8日WB寄港から横須賀、WB寄港を繰り返して現在に至っているプロビデンスは全て大西洋艦隊所属の原潜だ。

ボイシの初入港時に指摘したように、「2006年版QDR(4年ごとの国防計画見なおし)に書かれていた、潜水艦の6割を太平洋に、という方針の反映」であることは明らかで、母港の変更を公言する前に大西洋から太平洋への原潜のシフトは実質的に進んでいた、というべきだろう。
ハンプトンはQDRの方針適用の4隻目と言える。

(RIMPEACE編集部)


3月21日15時の横須賀本港の停泊状況。青が海上自衛隊、赤が米軍。
青字の1:きりしま、2:たかなみ、3:はるさめ、4:いかづち、5:むらさめ、6:わかさ、7:ふたみ
赤字の1:シャイロー、2:ブルーリッジ、3:キティーホーク、4:ハンプトン


'2007-3-22|HOME|