キティーホークの修理、終わりに近づく


キティーホークの前部飛行甲板上で、クレーンを使った工事用テントの解体作業が行われた(4月4日撮影)

4月4日、キティーホークの飛行甲板上に張られていた大型の工事用テントが解体された。1月初旬以来およそ3ヵ月ぶりに前部飛行甲板全体が姿を現した。

テントが覆っていた位置には、艦載機を発進させるための2基のカタパルトがある。昨年もほぼ同じ時期に、同じ場所にテントが張られていた。米海軍最古の現役戦闘艦は、スチーム系統に弱点を抱えているようだ。

昨年は4月17日にテントを撤収、その後5月20日に出港し、2度短い航海を行ったあと、6月8日に長期の航海に出発している。最初の短い航海は、工事結果のチェックだったと考えられる。

3ヵ月余りの任務航海を終えて、9月15日に横須賀に帰港したキティーホークの甲板には、また同じ場所に工事用のテントが張られた。しかしこんどは修理期間が短く(というか、途中で中止した可能性があり)、テント撤去後1週間、10月17日に空母は出港した。検査のための航海も行われず、海自との合同演習や佐世保、香港寄港の後、12月10日に横須賀に帰港した。

2007年1月からの修理工事は、10月にやり残した修理も加えたものだったのだろう。
昨年の例でいけば、キティーホークは1ヶ月後に一度出港し、6月には本格的な航海に出発する態勢が整うと見られる。

(RIMPEACE編集部)



(上)4月3日の飛行甲板、(下)4月6日の飛行甲板。3日まであったテントは完全に撤去された


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