第15駆逐戦隊がほとんど戻った横須賀基地


左からジョンSマケイン、フィッツジェラルド、カーティスウィルバー、 ラッセン


手前左がマスティン、右がゲアリー(07.6.15 撮影)

米豪合同演習タリスマン・セイバー 2007 は指揮所演習のパートAと、実働演習のパートBで構成される。5月24−29日 のパートA終了後、キティーホークはグアムに寄港した。6月19−30日のパートBは、オーストラリア近海で行われ、キティーホークも 参加する。 

キティーホークのほか、エセックスを中心とする揚陸艦隊、指揮艦ブルーリッジもこの演習に加わる。キティーホークがグアムに寄港した 際に随伴していたのは、巡洋艦カウペンスと燃料補給艦グアダルーペだった。巡洋艦レイクエリーもタリスマン・セイバー演習終了まで キティーホークと行動を共にすると思われる。

エセックス、ジュノー、トートゥガの3隻の揚陸艦部隊には、駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズとポール・ハミルトンが同行している。 また、タリスマン・セイバーと並行して行われている、米海軍と東南アジア諸国軍との合同演習CARATには、揚陸艦ハーパーズ・ フェリーとともにフォード、ジャレットの2隻のフリゲイトが参加している。
レイクエリー、ジョン・ポール・ジョーンズ、ポール・ハミルトン、フォード、ジャレットの5隻は、いずれも横須賀常駐艦ではない。 5月に横須賀やホワイトビーチなどに寄港していた船で、今回第7艦隊の責任海域に派遣されてきたものだ。

横須賀の第15駆逐戦隊は、横須賀常駐の駆逐艦6隻とフリゲイト1隻で構成される。6月15日、横須賀基地にはそのうちの駆逐艦5隻 とフリゲイトが停泊していた。残る1隻のステゼムは6月上旬にホワイトビーチに寄港したあと、横須賀に戻り、また出港したばかりだ。

横須賀常駐の空母や指揮艦、それに佐世保の揚陸艦をエスコートするのが第一の任務のはずの第15駆逐戦隊が、「外来艦」に エスコートを任せた形になっている。横須賀配備の戦闘艦としては、来年原子力空母と交代するスケジュールになっているキティーホーク とは、これ以上一緒に動いてもあまり意味が無い、ということなのだろうか。それとも、米本国の戦闘艦船が、米海軍の重点海域に展開 する訓練なのだろうか。

(RIMPEACE編集部)


6月15日15時の横須賀本港の停泊状況。青が海上自衛隊、赤が米軍。
青字の1:潜水艦、2:ときわ、3:きりしま、4:たかなみ、5:おおなみ、
6:いかづち、7:はるさめ、8:あすか、9:わかさ、10:くりはま、11:すま
赤字の1:ゲアリー、2:マスティン、3:ジョンSマケイン、
4:フィッツジェラルド、5:カーティスウィルバー、6:ラッセン


'2007-6-16|HOME|