浚渫実作業開始が近い。汚濁防止膜などの搬入か



丸めたカーテンを周囲につけた「枠」状のものを、タグボートが曳いて12号バースの奥のほうに運んでいった


牽引される「枠」の拡大写真。周辺の白い部分が巻き取ったカーテン状のもの。

ブルーリッジがオーストラリアから帰港した7月23日、まだブルーリッジの煙突から白い煙が出ていた午後3時ころ、 白黒のタグと青いタグがそれぞれ、枠のようなものを牽引して12号バースの奥に向かった。
ブルーリッジの影から再び姿を見せたタグは何も引っ張っていなかったから、今後の浚渫作業に備えての運び込みだった可能性が大きい。

横須賀市の資料によれば、「浚渫工事協議における環境対策内容」として、「浚渫船の周囲へ着底式の汚濁防止膜を設置」 「土運船からガット船への積み替え時、土砂落水防止シートを設置し、船舶の周囲へ汚濁防止膜3mを展張」などが示されている。 重金属などによる汚染が懸念される横須賀港の浚渫工事で、これらの設置は一般的な浚渫を超える「環境対策」だとのこと。

これで本当に工事中の環境が守られるのかどうかは不明で、原子力空母配備に向けて遮二無二浚渫を進めるための措置であることは 疑問の余地がない。
防止膜らしきものが工事現場に運び込まれ、浚渫実作業の開始が秒読み段階に入った、といえるのではないか。

(RIMPEACE編集部)(写真は 07.7.23 撮影)


'2007-7-24|HOME|