横須賀基地で原子力空母配備のための浚渫始まる 


8月10日9時40分、浚渫船「八宝耀」のバケットが動き出した。土砂運搬船は「やまなみ−8B」


「八宝耀」のバケットと、浚渫船「第18龍王丸」のバケットが2つとも動いた

ついに横須賀港の浚渫が始まった。通常型空母よりも深い水深が必要な原子力空母の母港化に不可欠な工事だ。

朝9時前から、浚渫船の位置を少し変えるための押し舟の動きが始まった。そして9時40分には浚渫船「八宝耀」のクレーンが回転 して、バケットが土砂運搬船の上に持ってこられ、口を開いた。
その後、浚渫船「第18龍王丸」のクレーンも動き出した。2隻の浚渫船が揃って作業を開始した。

浚渫工事を行う共同企業体の施工計画書によれば、浚渫された土砂は土砂運搬船が港内を運んで、待機している廃棄物処理船(ガット船) に積み替える。ガット船は房総沖に投棄する。

この積み替え現場も「汚濁防止膜」で囲まれることになっている。しかし、10日午前の時点ではガット船も姿を見せずに、作業船が 新しく陸上に積み上げられた「汚濁防止膜」を積み込むように見える作業中だった。
今後、浚渫作業が本格化すれば、土砂運搬船の港内航行、ガット船の投棄地との往復が頻繁に行われることになる。

(RIMPEACE編集部)(写真は 07.8.10 ヨコスカ平和船団のボートから撮影)


これから使用される「汚濁防止膜」。ガット船の周りに設置されるのだろう。設置を
担当するクレーン付き台船「三久15号」が近くの岸壁に接岸して作業中だった。


'2007-8-10|HOME|