横須賀基地浚渫土砂の投棄が始まる 


ガット船(廃棄物処理船)第126鳳生丸に浚渫土砂が積み替えられる


浚渫船「第18龍王丸」のバケットが動いて、浚渫作業が行われた

原子力空母の母港化の必要条件である横須賀基地の浚渫作業で、浚渫された土砂がガット船に積み替えられて、房総沖への投棄が始ま った。
10日に浚渫が開始されたときには、まだガット船の姿は見えなかったが、13日には港内に停泊して、土砂運搬船から自 船のクレーンで、浚渫土を移し変えていた。

今回の浚渫工事の施工計画書によれば、浚渫船が掘り取った土砂は、浚渫船に横付けされている土砂運搬船(バージ)に積み込まれる。 この土砂を港内で待機するガット船に積み替えて、土砂運搬船は浚渫船の近くに戻り、ガット船は横須賀港を出て房総半島沖まで行き、 海洋投棄する。

積み替えに際して、土砂が水面に落下しないように「積み替え土砂落水防止シート」がガット船と土砂運搬船の間に張られる。施工 計画書では、このシートは土砂運搬船の土砂槽の端から端までカバーすることになっている。
しかし、実際にはほんの一部をカバーするだけになっている。これで土砂落水を防げるのだろうか。

13日の昼過ぎ、2隻の浚渫船のうち、クレーンを動かして実際の浚渫作業を行っていたのは「第18龍王丸」だった。
「八宝耀」のクレーンは動いていない様子だった。

(RIMPEACE編集部)(写真は 07.8.13 撮影)


白いシートが「積み替え土砂落水防止シート」。 施工計画に比べて幅が狭い


黄色の部分が「落水防止シート」。 計画書では土砂運搬船の槽の長さいっぱい
にシートをかけることになっているが。(施工計画書の図版から作成)


'2007-8-13|HOME|