海上デモ、浚渫工事反対をアピール
2隻のボートに乗って「原子力空母の母港化反対」「浚渫工事反対」を訴える
しゃしゃり出てくる米軍警備ボートの向こうでは、浚渫船第18龍王丸が浚渫作業を行っていた
10月12日に、ヨコスカ平和船団は浚渫工事反対、原子力空母の横須賀母港計画反対を訴えて、2隻のボートに乗り組み
海上デモを行った。
海上保安庁の船のほかに、米軍の警備艇も2隻現れて、それぞれのボートにまとわりついた。
1時間以上にわたって、浚渫工事反対を横断幕とトラメガで訴えたが、米軍警備艇はトラメガの声を打ち消すように、反対のコールが流れる
と同時にテープ再生のスイッチを入れて、「あなたは米軍施設に近づいている。直ちにこの水域を離れなさい」という意味の放送を繰り返し
流した。明らかな妨害行為だ。
アメリカの民主主義を守る姿勢としてよく引き合いに出されるのが、「私はあなたの意見に反対だ。しかし、あなたがその意見を述べる
自由は死守する」というコトバだ。だが米軍にとっては、死守するのは米軍の管理権であり、われわれの「反対する権利」ではない。
民主主義とは合衆国のための言葉であり、米国以外の国のひとたちのことは無視する、というに等しい、米軍兵士の妨害行動だった。
「イラク戦争の大義」も、「アフガンに攻め込んだ大義」もあったものではない。
浚渫土砂を外洋投棄するために、土運船からガット船に積み替えている現場に近づくと、船の上で「作業中止」の声があり、実際に積み
込み作業がストップした。平和船団の船が離れると作業が再開され、再度近づくとまたクレーンの動きが止まった。間近で作業を見せたく
ない何らかの理由があるのだろうか。
11時過ぎに2隻の平和船団は横須賀本港を離れた。
(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 07.10.12 撮影)
ガット船の土砂積み替え現場。左端の小さなボートが、浚渫反対を訴える平和船団の1隻。
ずっと平和船団につきまとった米軍警備ボート。兵士が手を伸ばしているのは妨害放送のスイッチ。
当日の浚渫作業の実施状況図。赤丸が浚渫船。赤い四角がガット船と土運船のペア。青い部分が現在の浚渫区域
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毎月最後の日曜日に平和船団の船が軍港をはしります。(ただし12月から2月の定期運行はありません)
'2007-10-13|HOME|