ステゼム、横須賀帰港でバースに「縦付け」


3月26日昼過ぎに横須賀に戻ってきた駆逐艦ステゼム(DDG 63)


マスターピアに直角に接岸したステゼム。投錨されて、米軍と民間のタグが補助している


40分後に「縦のものを横にして」接岸しなおしたステゼム(08.3.26 撮影)

3月21日から4日間佐世保に寄港していた駆逐艦ステゼムは、3月26日に横須賀に戻ってきた。横須賀には10日ぶりということに なる。

米軍のタグと民間のタグ各1隻が補助して、マスターピア・ウェスト近くで回頭をはじめたステゼムは、90度回ってバースに直角に なったところで回転をやめ、タグに引きずられるように動きながら、バースに垂直に接岸した。「横付け」は常套句だが、「縦付け」を 見るのは初めてだ。

40分後に監視ポイントに戻ってきたら、ステゼムは横になって接岸する直前の状態だった。「縦付け」は、小さな岸壁しかない港に 接岸して、荷揚げをするのに必要な技だ。
この技を使ってレッドビーチにウェストパック・エクスプレスが入港している。空母や揚陸艦のような大型艦船には無用の訓練だが、 艦隊のワークホースとしてさまざまな港への入港も考えられる駆逐艦には、このような訓練が課せられるのだろう。

26日に横須賀にいた米艦は、ステゼムのほかはブルーリッジと駆逐艦2隻で計4隻。この日の夕方、キティーホーク艦載の空母連絡機 C2が、伊豆諸島方面から北に飛んでいるのが、伊豆半島東部で確認されている。空母は未だ大島近海の訓練海域で、艦載機の着艦訓練に 付き合っているようだ。

(RIMPEACE編集部)


レッドビーチの岸壁と、まっすぐに艦尾を接岸するウェストパック・エクスプレス (03.8.24,25 撮影)

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