横浜ND経由で運ばれたのは
原子力空母のための発電設備だった


ノースドックに陸揚げされた発動機セット。"DIESEL POWER GENERATION UNIT" と書かれている。


3台のジェネレーター・セットが並ぶノースドックの埠頭


変電設備もジェネレーターと同時に本国から運び込まれた(08.5.7 撮影)

やや旧聞に属するが、5月20日付けの星条旗新聞に「横須賀の発電所建設工事が遅れている」という記事が載っていた。 天然ガスを使った廃熱再利用のエコ設計、39メガワットの火力発電所だ。今年の年末にはフル稼動出来て、最大の電力使用者である 停泊中のジョージワシントンに20メガから30メガの電力を供給するとのことだ。

ただし、原子力空母の8月横須賀配備予定には間に合わないため、「海軍は鉄道の貨車並みの大きさの移動式発動機を、ジョージ・ ワシントンを支援するために運び込んだ」
5月7日に、本国西海岸ポート・ヒューニーメから横浜ノースドックに到着した自動車運搬船 CSAV リオ・ネバド号が運んできたのが、 これらの移動式発動機や変電設備だったのだ。

翌日から横須賀基地への移送が始まった。2月に運び込まれた変電設備と並んで、12号バース先端にジェネレーター、サブステーション のユニットが並べられた。
5月28日のキティーホーク出港のときの米海軍発表写真を見ると、これらのユニットの大半が動かされている。おそらく純水製造 プラントの前に並んでいるのが、これらのユニットだと思われる。
同時に本国から運ばれてきてノースドックに放置されていた "test house" の一部も、6月に入って12号バースの先端に姿を見せた。 プレハブの事務所として、原子力空母への電力供給の管理を行う拠点となるのだろう。

(RIMPEACE編集部)


横須賀基地12号バースの先端に並べられたジェネレーターや変電設備(08.5.14 撮影)


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