ミサイル･ディフェンス･システム搭載の米艦一覧

２００８年６月１８日、米国防産業協会（ＮＤＩＡ）のミサイル防衛部会の昼食会でのスピーカーは、ペンタゴンのミサイル防衛局 イージス弾道ミサイル防衛プロジェクト･マネジャーのアラン・ヒックス海軍少将だった。
「イージス弾道ミサイル防衛の概観」と題したスピーチのレジュメには、０８年６月現在の弾道ミサイル防衛（ＢＭＤ）システムを搭載 した米海軍イージス艦１８隻の名前が書かれている。

母港別に並べると以下のとおり。

迎撃･探知システム搭載
パールハーバー
　巡洋艦ポート･ロイヤル(CG 73)
  巡洋艦レイク･エリー(CG 70)
　駆逐艦ラッセル(DDG 59)
　駆逐艦ポール･ハミルトン(DDG 60)
　駆逐艦オケーン(DDG 77)
横須賀
　巡洋艦シャイロー(CG 67)
　駆逐艦ジョンＳマケイン(DDG 56)
  駆逐艦ステゼム(DDG 63)
　駆逐艦フィッツジェラルド(DDG 62)
　駆逐艦カーティス･ウィルバー(DDG 54)
ノーフォーク
　駆逐艦ラメージ(DDG 61)
　駆逐艦スタウト(DDG 55)
サンディエゴ
　駆逐艦ディケイター(DDG 73)
　駆逐艦ミリウス(DDG 69)
　駆逐艦ベンフォルド(DDG 65)  アップグレード中

探知システムのみ
パールハーバー
　駆逐艦ホッパー(DDG 70)
サンディエゴ
　駆逐艦ヒギンズ(DDG 76)
　駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ(DDG 53)

上表は米議会に対する調査報告（ＣＲＳ Report,2006.12.4)に掲載されている、暦年ごとのＢＭＤシステムのイージス艦へのインストール 予定だ。２００９年末までに１８隻のイージス艦(巡洋艦３隻、駆逐艦１５隻）に最新のＢＭＤバージョン3.6をインストールし、ＳＭ-３ Block 1A のスタンダード･ミサイルを搭載するスケジュールだ。
LRS&T は long-range search & track で探知機能を、またEngage-capable とは、迎撃用ミサイルＳＭ-３ Block 1Aの発射能力を持つこと だ。
CG-47s はタイコンデロガ級巡洋艦、DDG-51s はアーレイ・バーク級駆逐艦のことで、母港ごとの分類表の巡洋艦、駆逐艦に対応する。

（ＲＩＭＰＥＡＣＥ編集部）

2008年６月現在,迎撃能力と探知能力を備えた艦１５隻と探知能力艦３隻（ＮＤＩＡ昼食会資料より）