原潜プロビデンス、横須賀出港



横須賀基地を出港する原潜プロビデンス(SSN 719)

7月15日から横須賀に寄港中の原潜プロビデンスが、23日13時40分ころ出港した。08年3回目の原潜は9日間の 寄港期間となった。

プロビデンスは横須賀寄港前には原潜の北極点通過50周年を記念して、7月1日に北極点に浮上・氷原に停泊している(Navy NewsStand より)
空母艦隊の護衛の途中で横須賀に来たというのではなさそうだ。(今後どう動くかは不明だが)

23日の出港の際、タグに曳かれて本港中央部まで出てきて回頭したあと、スクリューを回して自力で走り出すまでにずいぶん時間が かかった。海保の放射能モニター船「きぬがさ」が10分ほど、周りをウロウロしていた。
その後動き出したが超低速走行で、これなら平和船団のヨットでも簡単に追い抜けそうな動きだった。

あまり長時間、視界から消えなかったため、上空を大阪方面に向かう民間大型機3機が通過した。稼働中の原子炉の上を飛行していて 国の原子力安全政策に反する状況が出現している。
横須賀基地12号バースの真上を羽田発伊丹行きのJAL、ANAのトリプル・セブンが毎日50回近く通過している。これは原潜が居よ うが、原子力空母が停泊しようが変わりない。
原子力艦船の横須賀寄港は東京湾に原発を造ることとニアリーイコールだ。これまでの国の原子力安全政策に忠実ならば、原子力艦船の 寄港と羽田空港の存在は両立しない。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 08.7.23 撮影)


出港準備中のプロビデンス


赤丸は出港中のプロビデンス、白丸はボーイング777-200(JAL 119)


'2008-7-23|HOME|