原潜出港、台風避難の船がひしめく横須賀基地


13号バースを離れる原潜シティー・オブ・コーパス・クリスティ


向きを変えた原潜をタグボートと海保の放射能モニター船が囲む

9月19日14時前、横須賀基地13号バースから原潜シティー・オブ・コーパス・クリスティが出港した。コーパス・クリスティは 13日の入港だったから7日間の横須賀在港となった。

13日に横須賀に入る1週間前の9月6日、コーパス・クリスティは沖縄・ホワイトビーチに30分間の一時寄港をしている。このときの空撮の テレビ画像には、タグボートからいくつかの箱を運び込むのが写っていたという。
わざわざホワイトビーチに一時寄港してブツを受け取っても、その1週間後に横須賀に寄港するのでは、何のための沖縄寄港だったのか、 と言わざるを得ない。

余談だが、原潜ヒューストンの放射能漏れが明らかになったあと、ホワイトビーチには原潜が2回寄港している。自治体や議会の原潜寄港 に反対する強い意思表示もあって、2回とも寄港時にホワイトビーチを見下ろす丘にはマスコミの取材陣が詰め、空撮のヘリが飛んだ。 このような沖縄の状況と、同じ原潜が寄港したときの横須賀での報道状況の違いは、何に起因するのだろうか。

この日、隣の横浜ノースドックから台風避難で回ってきた高速輸送艦ウェストパック・エクスプレスと音響測定艦エフェクティブが横須賀 基地に並んでいた。
台風が関東地方に向かってくると、横浜ノースドックに寄港中の米軍艦船が横須賀に避難してくることが多い。
8月下旬に横須賀に寄港していた沿岸警備隊のカッター、マンローも入港している。台風の進路にあたる本州南方海域で活動していた可能 性が強い。
海面下に潜るという「究極の台風避難」とも考えられる原潜の出港とあわせて、19日の横須賀基地は台風13号に関連する動きが相次いだ。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 08.9.19 撮影)


沿岸警備隊のカッター、マンロー(WHEC 724)と、後ろに音響測定艦エフェクティブ


横浜ノースドックから横須賀に避難してきた高速輸送艦ウェストパック・エクスプレス


9月19日12時半の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:いかづち、3:おおなみ、4:むらさめ、5:ときわ、6:しらせ、7:ふたみ、8:わかさ
赤字の1:ウェストパック・エクスプレス、2:USCGセコイア、3:USCGワシントン、4:フィッツジェラルド、
5:USCGマンロー、6:エフェクティブ、7:フランクケーブル、8:ブルーリッジ、9:シティー・オブ・コーパス・クリスティ


'2008-9-19|HOME|