駆逐艦6隻が一気に居なくなった横須賀基地


巡洋艦の手前に3隻いた駆逐艦もすべて居なくなり、空母と巡洋艦だけが残った横須賀基地


「きりしま」が投錨して待機し始めてから1時間後にやっと姿を見せたマッキャンベル


夕闇が迫る中、民間のタグに曳かれてマスターピアに向かうマッキャンベル

11月30日夕方まで横須賀基地に確かに居た6隻の駆逐艦が、翌12月1日昼過ぎにはみんな出港していなくなった。 緊急出港ではなさそうなのは、残った空母と巡洋艦2隻の乗組員の作業がのんびりとしていることからも、察しがつく。

クリスマス休暇前にはそれほど動きは無いと思っていたので、ちょっと意外だ。
6隻のうちの5隻は、空母の帰港と同時もしくはそれ以降に横須賀に戻ってきた船だ。まだ5隻とも弾薬を降ろしてはいないので、 いざとなれば、そのまま出動してもいい態勢にはあるのだろうが、空母と直衛の巡洋艦には動きはなさそうだ。

前日まで姿を見せなかった駆逐艦マッキャンベルが、6隻の出港と入れ替わるように1日夕刻に横須賀に帰港した。ただ、この帰港は 何か通常の動きとは異なっていた。
14時半過ぎから米軍のタグボートが沖に向かい始め、民間のタグボート2隻が待機していた。米艦が2隻以上同時に戻ってくるときの タグボートの手配と同じだが、入港してきたのは海自の「きりしま」と米駆逐艦マッキャンベルだった。

15時20分ころ「きりしま」が姿を見せたが、本港の沖で投錨してもう一隻が入港するまで待機の態勢に入った。米軍タグボートが 全部で3隻、交代で沖に向かった。ようやくマッキャンベルが姿を現したのは1時間後だった。
あまりにも時間がかかりすぎている。「きりしま」に続いてすぐに入港できない理由があったのだろう。船体の故障ならば、明日以降 ドック入りなどの動きが生じるだろう。

すっかり暗くなってから、マッキャンベルはマスターピア・イーストに向かった。民間のタグ2隻がその動きを助けていた。

(RIMPEACE編集部)(写真は 08.12.1 撮影)


12月1日14時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:しらね、3:すずなみ、4:こんごう、
5:はたかぜ、6:あすか、7:しらせ、8:ふたみ、9:にちなん
赤字の1:カウペンス、2:シャイロー、3:ジョージ・ワシントン


'2008-12-1|HOME|