米軍燃料をロシアのタンカーが運んできた
ロシアの海運会社のタンカーが横須賀基地・吾妻島の燃料桟橋に停泊中
船籍はリベリアの首都モンロビアに。リベリアは便宜置籍国として知られている(09.1.28 撮影)
NSパレードという2万5千トンクラスの民間タンカーが横須賀基地の貯油施設に燃料を運び込んだ。
1月27日に吾妻島に着き、29日朝出港とのことだ。
28日午後に停泊中の同タンカーを見たが、船体は浮き上がり、積んできた燃料は基地内のタンクに送られていた。
このタンカーを運用しているのはロシアのノボロシースク海運で、本社はモスクワ、支社が黒海沿岸のノボロシースクにある。
NSパレードの煙突に書かれているのがノボロシースク海運のロゴだ。
ロシアの船が第7艦隊の根拠地に燃料を運んでくるとは。
香港のタンカーが5星紅旗をはためかせて油を運んできたときも驚かされたが、今回もちょっとした驚きだ。
原子力空母艦載航空機の燃料やBMDシステムを積んだ戦闘艦が使う燃料の運搬を、ロシアの会社が受注するなんて、米ソ冷戦時代の軍事
対立の激しさをうかがい知るオジサンたちには、いい悪いは別として意外な出来事ではある。
(RIMPEACE編集部)
2009-1-29|HOME|