雪祭り見物の駆逐艦、横須賀に戻る



錨地で停泊した後、横須賀基地に入港するフィッツジェラルド。奥は寄港7日目の事前集積艦ジャック・ラマス

2月12日14時、横須賀基地に駆逐艦フィッツジェラルドが戻ってきた。フィッツジェラルドは5日から9日まで小樽港に 寄港している。
横須賀を出港したのが2月2日だったから、小樽に寄港するのが主目的の航海だったといえる。 「物見遊山」で寄港(09.2.7 朝日夕刊)とは、言い得て妙なる見出しだ。

この記事に刺激されて横須賀配備艦の毎年2月北海道入港状況を調べてみた。

1999.2. 4 -  9  小樽   JSマケイン(駆逐艦)
2000.2. 4 -  7  小樽   モービルベイ(巡洋艦)
2001.2. 3 -  6  函館   ゲアリー(フリゲイト)
2002.2     無し   (MISSILEX 演習に参加)
2003.2. 8 - 12  小樽   ブルーリッジ(指揮艦)
2004.2     無し   (Multi Sail 演習に参加)
2005.2. 5 -  9  小樽   JSマケイン(駆逐艦)
2006.2. 3 -  7  室蘭   チャンセラーズビル(巡洋艦)
     2. 6 - 10  室蘭   ブルーリッジ(指揮艦)
2007.2. 5 -  9  石狩新港 ステゼム(駆逐艦)
2008.2. 7 - 11  室蘭   ブルーリッジ(指揮艦)
2009.2. 5 -  9  小樽   フィッツジェラルド(駆逐艦)
時期はすべて2月上旬だ。さっぽろ雪まつりと重なっているが、室蘭から札幌まではちと遠い印象を受ける。
今回のような露骨な「物見遊山」も含めて、米艦が戦略的な位置づけから北海道各港に入港する機会を増やしている側面もあるのではな いか。
乗組員の「福利厚生」のためにもこの時期を選ぶ、というしたたかさもまた、感じられる。

(RIMPEACE編集部)(写真はすべて 09.2.12 撮影)


2月12日12時半の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:きりしま、3:はたかぜ、4:たかなみ、5:いかづち、6:しらせ
赤字の1:マッキャンベル、2:シャイロー、3:マスティン、4:ジョージ・ワシントン


2009-2-12|HOME|