対潜特別訓練への参加艦を推定する


NAVY NewsStand(2009.2.12) に掲載された写真。合同演習参加艦によるフォーメーション
(艦種・艦番号はRIMPEACE編集部で推定して記入)

赤が海自艦船、白が米軍艦船。
海自艦船、DD:護衛艦(艦名不明)、DD111:おおなみ、DD154:あまぎり
米軍艦船、SSN21:原潜シーウルフ、CVN74:空母ジョンC.ステニス、CG63:巡洋艦カウペンス、CG54:同アンティータム
DDG56:駆逐艦ジョンSマケイン、DDG70:同ホッパー、DDG82:ラッセン、DDG88:プレブル、DDG93:チャンフーン、DDG100:キッド

2月9日から12日まで沖縄周辺海域で行われた日米合同対潜特別訓練で、最終日の12日に訓練参加艦が(全部ではない が)集合して「記念撮影」を行った。
海自のニュースリリースによれば、海自の参加艦船は「護衛艦4隻、潜水艦3隻」、米海軍からは「空母1隻、巡洋艦2隻、駆逐艦6隻、 音響測定艦2隻、潜水艦3隻」となっている。それぞれ約10機の航空機も参加しているが、P3C対潜哨戒機と対潜ヘリと見られる。

米海軍がリリースした写真から、どんな艦船が参加したのか、推定も交えて写真に当てはめてみた。
写真に出てこない米軍艦船は原潜ハンプトンとシャルロット、音響測定艦インペッカブルとエイブルと思われる。

この後、ステニスは香港に寄港、2月27日には佐世保に寄港している。空母に随伴していたのは上記の巡洋艦2隻と駆逐艦プレブル、 キッドの4隻の水上戦闘艦だろう。原潜3隻はこの対潜特別訓練の前後に横須賀とホワイトビーチに寄港している。
音響測定艦2隻は演習前に那覇軍港に寄港、終了後にエイブルが同港に再寄港しているが、インペッカブルについては訓練終了後の寄港 情報が無い。

マケイン、ラッセンの横須賀常駐艦とハワイから来ているホッパーとチャンフーンは、2月15日から16日にかけて横須賀に入港した。 2月16日から20日まで、横須賀基地にはアーレイバーク級駆逐艦の特徴ある斜めマストが8本揃っていた。
2月21日からボチボチと横須賀基地から戦闘艦が動き出した。一部はステニスが来る佐世保に、また一部が3月1日から5日まで沖縄 近海で行われたマルチ・セイル演習に参加している。

横須賀常駐の2隻の駆逐艦以外がみんな西にシフトした。3月7日現在横須賀に居るのは空母ジョージ・ワシントンのほか、ラッセンと マスティンだけで、2隻ともミサイル・ディフェンス(MD)対応艦ではない。
ハワイからの助っ人ホッパーも含めてMD対応艦が6隻、日本海から東シナ海に展開するのは、米韓合同演習に参加するほかにも目的が 何かありそうだ。

(RIMPEACE編集部)


2月19日の横須賀基地。ひしめく7隻の駆逐艦。奥にもう1隻いる(非核市民宣言ヨコスカ提供)


'2009-3-7|HOME|