09.3.29 ヨコスカ平和船団同乗記

MD艦が全艦出港した横須賀基地


シャイローが出た後唯一残っていたMD対応艦フィッツジェラルドも28日午後出港した。
2隻が停泊していたヨコスカ・マスターピアはカラになった


沖合いで荷物の積み下ろし中の貨物弾薬補給艦アラン・シェパード(T-AKE 3)

3月29日午前、ヨコスカ平和船団が長浦港から横須賀本港を走った。
吉倉桟橋に停泊中の「ヘリ空母型護衛艦ひゅうが」に近づき、「ひゅうが」のような大型攻撃艦の配備が他国の軍拡を助長する、海自の 軍事力展開を中止し、軍事力に頼らない交渉による紛争解決を目指せ、と訴えた。
「ひゅうが」の艦上からは民間の見学者らしき人がヨット「おむすび丸」を覗き込み、海自隊員が抗議行動の様子を撮影していた。
すぐ横を通った軍港見学船のチャーター便からは、平和船団にエールが送られた。

横須賀常駐米軍艦船11隻のうち、空母、指揮艦、巡洋艦1隻、駆逐艦3隻が在港だったが、これらの船は空母や指揮艦は言うに及ばず すべてミサイル・ディフェンス・システムを搭載していない。
逆に出港中の5隻、シャイロー、カーティス・ウィルバー、ジョンSマケイン、フィッツジェラルド、ステゼムはすべてMD対応艦だ。
北朝鮮のロケット発射予告日を前に、ミサイル防衛の最前線としての横須賀基地の本性がはっきりと現れた。

25日に佐世保を出港した貨物弾薬補給艦アラン・シェパードが錨地に停泊していた。マストに赤旗を掲げ、貨物の積み下ろし中だった。 アラン・シェパードは3月初めに行われた横須賀やハワイの駆逐艦などによるマルチ・セイル演習の支援をおこない、その後佐世保に寄港 した。ジョンSマケインが佐世保を出て北に向かった25日に佐世保を出たアラン・シェパードは、日本とハワイ・グアムの間に展開する イージス艦の補給を担当しているのではないか。

(RIMPEACE編集部)(写真は 09.3.29 撮影)


「ヘリ空母を作っても、隣国の緊張をあおるだけだ」。護衛艦「ひゅうが」の配備に抗議する平和船団


3月29日11時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:すま、3:ひゅうが、4:いかづち、5:むらさめ
6:たかなみ、7:はるさめ、8:しらせ、9:わかさ、10:ふたみ
赤字の1:ラッセン、2:マッキャンベル、3:カウペンス、4:マスティン、5:ブルーリッジ、6:ジョージ・ワシントン

ヨコスカ平和船団乗船希望者は、ようこそ!ヨコスカ平和船団へにアクセスして、申し込んで下さい。毎月最後の 日曜日に平和船団の船が軍港をはしります。(ただし12月から2月の定期運行はありません)


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