ハワイのMD艦が横須賀基地に入港



3月30日13時ころに横須賀基地マスターピア・イーストに接岸した駆逐艦ホッパー(DDG 70)

常駐のミサイル・ディフェンス(MD)システム搭載艦5隻が出港した横須賀基地に、3月30日、ハワイ・パールハーバーを母港とする 駆逐艦ホッパー(DDG 70)が入港した。
ホッパーは中部太平洋水上戦闘艦動員プログラムの一環で、1月20日にパールハーバーを出港した。第31駆逐戦隊(DESRON31) 所属でMDシステム搭載艦だ。

2月以降、ホワイトビーチ、横須賀、佐世保に相次いで寄港したが、佐世保を3月7日に出港した後、第7艦隊のミサイル防衛シフトに 組み込まれていると見られる。

DESRON31の公式ページによると、第31駆逐戦隊には駆逐艦チェイフィー(と読むそうな)、チャンフーン、ホッパー、オケーン、 ポール・ハミルトン、ラッセルとフリゲイト艦クロメリン、ルーベン・ジェームズの8隻が所属し、横須賀の第15駆逐戦隊よりも数が多い 。
このうちMD対応艦はホッパーのほかオケーン、ポール・ハミルトン、ラッセルの駆逐艦4隻。なお、パールハーバーを母港とする巡洋艦 ポートロイヤルとレイクエリーもMD対応艦で、ハワイには計6隻のMD対応艦がいる。

ハワイのMD対応艦のうち、今回在日米軍基地に寄港して日本近海に居ることがはっきりしているのはホッパーだけだが、チェイフィーと チャンフーンも佐世保などに寄港後、第7艦隊の作戦に従事している。チェイフィーはMDの支援についている可能性が強い。

今回の「北朝鮮のミサイル発射」の動きに対して、ミサイル・ディフェンスの「実地訓練」を行うのが、横須賀とハワイの艦船を 動員する米軍の狙いなのだろう。
ホッパーもまた日を置かずに出港して、日本の東方海上でミサイル探知の態勢をとると見られる。

(RIMPEACE編集部)(写真は 09.3.30 撮影)


(左)DESRON31のエンブレム、(右)ホッパーの後姿


3月30日15時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:すま、3:ひゅうが、4:いかづち、5:たかなみ
6:はるさめ、7:しらせ、8:わかさ、9:ふたみ
赤字の1:ラッセン、2:ホッパー、3:マッキャンベル、4:カウペンス
5:マスティン、6:ブルーリッジ、7:ジョージ・ワシントン


2009-3-30|HOME|