核実験・ミサイル発射−−横須賀米艦は動かず?


5月26日朝の横須賀基地マスターピア停泊中の駆逐艦3隻(非核市民宣言運動ヨコスカ 撮影)


5月25日正午の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:しらせ(5003)、3:いかづち、4:むらさめ
5:はるさめ、6:おおなみ、7:しらせ(5002)、8:わかさ
赤字の1:ラッセン、2:ステゼム、3:マスティン、4:カーティス・ウィルバー
5:フィッツジェラルド、6:ブルーリッジ、7:マッキャンベル、8:リチャードEバード
 

長距離ロケット発射の際にはそれなりの監視体制に加わった横須賀常駐艦だったが、今回の北朝鮮の短距離ミサイル発射に対しては、 目に見える動きはしなかった。
発射の兆候に気づかなかったのではない。嘉手納基地に展開したミサイル監視機RC135Sは発射の2日前から連日、監視飛行を繰り 返していた。

横須賀に22日以降在港していた7隻の常駐艦は、26日朝まで動きを見せなかった。横須賀不在の4隻の動きは以下の通り。
空母ジョージワシントンと直衛の巡洋艦カウペンスはおそらく大島沖の訓練海域で艦載機とドッキングして訓練中だ。巡洋艦シャイローは ホワイトビーチに停泊中、駆逐艦ジョンSマケインはハーパーズフェリーとともに、CARAT 2009 参加のためフィリピンへ。

短距離ミサイルならばRC135Sだけで十分だと言わんげに、佐世保に寄港していたミサイル監視艦オブザベーション・アイランドの 佐世保出港は26日の午後だった。

核実験・ミサイル発射を受けて、第7艦隊司令部がブルーリッジの中でさまざまな作戦について検討を進めていることは確かだろうが、 そのコマとなる駆逐艦は6隻とも26日朝の時点では動きそうもない。

(RIMPEACE編集部)


CARAT参加前にホワイトビーチに集結したマケインとハーパーズフェリー(09.5.13 世嘉良 学 撮影)


2009-5-26 |HOME|