MD対応艦が戻ってきた横須賀基地


手前が6月30日に帰港したフィッツジェラルド(DDG 62)。後ろは「修理たけなわ」のカーティス・ウィルバー


29日に寄港したディケイター。右奥のマストは26日に帰港したジョン・S・マケイン(09.7.1 撮影)

6月26日の駆逐艦ジョン・S・マケインの帰港、29日のディケイターの寄港、30日の駆逐艦フィッツジェラルドの 帰港と続いて、横須賀基地にはミサイル・ディフェンス(MD)対応艦が急に増えた。

横須賀常駐艦でMDシステム搭載艦は巡洋艦シャイロー、駆逐艦カーティス・ウィルバー、ジョン・S・マケイン、フィッツジェラルド、 ステゼムの計5隻だ。このうち、ステゼムは27日に出港してウラジオストックに親善訪問に行っている。またシャイローは30日に 横須賀基地を出港している。

ディケイターは、サンディエゴの第7駆逐戦隊(DESRON7)所属の駆逐艦だ。DESRON7所属艦4隻が空母ロナルド・レーガンと ともに西太平洋に展開しているが、ディケイターはその中で唯一のMDシステム搭載艦だ。
空母の随伴艦を見ると、ジョージ・ワシントンもレーガンも、空母の周りはMD非対応艦で固めている。そして対応艦は横須賀に集まって きた、という構図になっている。

嘉手納に展開しているミサイル監視機RC135Sが、6月27日から急に飛行を再開し、6日間連続で朝から飛び回っている。
米軍は北朝鮮の弾道ミサイル発射を警戒しているが、今はミサイル実験監視艦オブザベーション・アイランド(6月21日佐世保を出港) とRC135Sで対処する通常の態勢のようだ。
今年4月のようなテポドン・シフトは敷かず、横須賀に集まったMD対応艦は不測の事態に備えているようにも見える。

(RIMPEACE編集部)


7月1日12時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:ひゅうが、3:はるさめ、4:あすか
5:むらさめ、6:いかづち、7:しらせ(5002)、8:わかさ
赤字の1:フィッツジェラルド、2:カーティス・ウィルバー、3:ディケイター
4:ブルーリッジ、5:ジョンSマケイン、6:ミシガン、7:アルバカーキ


嘉手納に展開しているRC135S(白い機体)(09.6.19 撮影)


2009-7-2|HOME|