巡航ミサイル原潜オハイオ、横須賀基地出港


12号バースから引き出されてきた原潜オハイオ


横須賀港中央で回頭するオハイオ
 

9月2日14時、巡航ミサイル原潜オハイオが横須賀基地の12号バースを離れた。横須賀寄港は4泊5日だった。
原子力空母ニミッツの寄港と、同ジョージ・ワシントンの帰港の合い間をぬった大型原潜の寄港がなされたのは、横須賀基地が原子力空母 の母港となり、原子力艦船メンテナンス支援の態勢が整ったためだ。

この5日間の寄港中に、ミサイル原潜の乗組員が交代したと考えられる。3ヶ月交代の2チーム制で運航されるミサイル原潜は、連続 15ヶ月という長期の任務航海に耐えるという。
日本周辺海域にはオハイオとミシガンの2隻の巡航ミサイル原潜が展開している。そのトマホーク巡航ミサイルの装備数は合わせて250 発を超える。

大型原潜の出港に際し、放射能モニター船「きぬがさ」が追尾して、放射性物質が原潜から放出されていないか、チェックをした。
本港を出て赤灯台を過ぎるあたりで、急に原潜と「きぬがさ」の間隔が開いた。ニミッツを追尾したときと全く同じだ。
これは意識的にそういう操船を行っていると見たほうがいい。港外での船の安全間隔を取っているのだろうか。「きぬがさ」の性能や操船 の問題で「ぶっちぎられた」わけではなさそうだ。
しかし、モニター船が港内での追尾間隔の3倍以上離れていれば、放射性物質の濃度は一桁小さくなるだろう。放射能モニター態勢の問題 として、隔靴掻痒の感は否めない。

(RIMPEACE編集部)(09.9.2 撮影)


横須賀本港を出て浦賀水道に向かう原潜オハイオ


2009-9-2|HOME|