イージス駆逐艦、ミサイル積み下ろしの一部始終


前後のVLSから同時にミサイルの抜き取り作業


マケインの右舷で、抜き取ったミサイルを積み込んだバージが、浦郷弾薬庫に向けて移動を始めた。
左舷では、未だ抜き取り作業が続いている。バージ2隻にほぼ同じ個数のミサイルが詰まれる模様。

9月28日の横須賀基地の報告をした中で、駆逐艦ジョンSマケインが錨地でミサイルの積み下ろしをしていることに触れた。
ジョンSマケインは前日夜から横須賀港沖の錨地に停泊していた。28日は午前中から弾薬類の積み下ろしを始めた。

弾薬輸送バージが2隻、マケインの左右につき、バージ上のクレーン車がアームを伸ばして、イージス駆逐艦の垂直発射装置(VLS) からミサイルの入ったキャニスターを抜き取って、バージの上に降ろした。
右舷についていた弾薬輸送バージが先にマケインから離れて、浦郷弾薬庫に向かった。
ミサイル・キャニスターは38基積んでいた。もう1隻のバージに積まれているものをくわえると、80基近いミサイルがマケインから 降ろされたことになる。

これほど多数のミサイルが一気に下ろされたのは、これまで見たことがない。
ジョンSマケインは6月下旬からほぼ連続して2ヶ月以上、横須賀にいた。9月1日に横須賀を出て、佐世保に4日間寄港したあと 14日に横須賀帰港。またすぐに出港して27日に戻って来た。
ミサイルを積み込んだのは9月1日に出かける前、と見られる。

マルチセイル演習にも参加していないようだし、これだけ多数のミサイルを積み込んで、マケインはどこに展開していたのだろうか。 佐世保で何日かダブっているオブザベーション・アイランドの護衛にでも付いていたのだろうか。

(RIMPEACE編集部)(写真は 09.9.28 撮影)


長浦港入り口の浦郷弾薬庫に向かう弾薬輸送バージ。ミサイルは38発積んでいる


2009-10-1|HOME|