ソマリア沖派遣予定の海自艦2隻、横須賀に揃う


海自横須賀基地吉倉桟橋に並ぶ「はまぎり」(左)と「たかなみ」


「はまぎり」の側面には機銃の銃座が据え付けられ、装甲板も2か所に張られている
 

ソマリア沖の「海賊対策」に派遣されると海自が発表した護衛艦「はまぎり」「たかなみ」の2隻が、横須賀基地に揃った。
「たかなみ」は横須賀基地所属だが、「はまぎり」は青森県大湊基地所属で、東奥日報によれば6日午前に大湊を出港していた。
「たかなみ」はヘリ2機を、「はまぎり」は1機を搭載している。

9日に吉倉桟橋で停泊中の「はまぎり」の左舷には機銃の銃座と装甲板が取り付けられていた。またその1層下にはやはり装甲板で囲まれた上に、大音量のスピーカーらしき ものが据え付けられている。
大湊で艤装したものとみられる。

「たかなみ」の艦後部、ヘリコプター格納庫の上には2基の機銃銃座が追加されていたが、9日にはなぜかシートで覆われて人目に触れないようになっていた。
隠すのなら大砲やミサイル発射機を隠すほうが先だろうに、機銃だけ隠しても軍隊が海外に派遣されるという実態は隠しようがない。

過去の戦争の多くが自国の利益を保護するために軍隊を外国に投入することから始まっている。本来海上保安庁の業務である「海賊対策」に自衛隊を派遣した前の政権の誤り は速やかに是正されるべきだ。

海自の発表によれば、「はまぎり」「たかなみ」の2隻の護衛艦の横須賀出港は10月13日の予定だ。

(RIMPEACE編集部)(09.10.9 撮影)


「たかなみ」のヘリ格納庫上部に取り付けられた2つの機銃銃座は、9日にはシートで覆われていた(左 9.28撮影、右 10.9撮影) 


2009-10-10|HOME|