横須賀基地・吾妻島の中型タンカー



吾妻島の埠頭で燃料を積み込む中型タンカー、トランス・パシフィック(09.12.27 撮影)

12月27日にヨコスカ平和船団のボートから、吾妻島の埠頭に中型タンカー、トランス・パシフィックが停泊しているのが見えた。
埠頭に備えられた注油設備で、船倉のタンクに燃料を積み込んでいる最中だった。積み込みが始まったばかりで、トランス・パシフィック の船体は浮き上がっていた。

翌28日朝、燃料の積み込みを終えたトランス・パシフィックは、船体が沈んだ状態でタグボートに曳かれて埠頭を離れた。行き先は 三沢基地の燃料を陸揚げする八戸港と見られる。
八戸港から三沢基地まではパイプラインで燃料が運ばれることになる。

横須賀本港の北側の吾妻島は、米軍の燃料貯蔵庫となっている。関東以北の米軍基地のための燃料が、横須賀・吾妻島からさまざまな手段 で送られる。
三沢基地には八戸経由で、横田基地には吾妻島から小型タンカーで鶴見貯油施設を経て鉄道(タンク車)で、また厚木基地には吾妻島の 対岸の箱崎からタンクローリーで送られる。

横須賀基地が東日本の米軍基地の燃料輸送のハブで、西日本は佐世保がハブの機能を果たしている。
横須賀と佐世保には3万トンクラスの大型タンカーが韓国から燃料を運び込む、と見られている。

(RIMPEACE編集部)



吾妻島の埠頭を離れるトランス・パシフィック。燃料積載後で船体が沈んでいる(09.12.28 撮影)


2009-12-29|HOME|