中国・CSCのタンカー、横須賀基地に燃料搬入


CSCタンカー「長航吉祥」が接岸する米軍横須賀基地吾妻島燃料埠頭


送油口2つを使って、船から陸上のタンクに燃料の移送中(2010.1.14 撮影)

1月13日夜、中国・長江貨運総公司(CSC)のタンカー「長航吉祥」が横須賀基地に燃料を運びこんだ。
「長航吉祥」は横須賀には初寄港だが、佐世保には08年11月に燃料を運び込んでいる。

CSCのタンカーが横須賀に燃料を搬入するのは4回目だ。これまで「長航友誼」が08年4月と09年3月に、「長航朝陽」が09年9月に 横須賀にきている。この3回とも、その直前に佐世保基地に寄港して燃料を搬入している。今回初めて、佐世保に寄らずに横須賀に来た。

これまでCSCのタンカーは横須賀基地に寄港中、五星紅旗を艦尾に掲げていた。今回はその五星紅旗が無くて、別の赤旗だけが掲げられ ていた。
うっかり忘れるようなものでは無いから、何か意味があるのかもしれない。

米軍の軍艦や艦載機などが使う燃料の運搬を、中国籍のタンカーが何度も行っている。中国の新型原潜に対する米海軍の偵察行動などが、 時に米中の対立をうかがわせるが、軍用燃料の輸送などでは、ビジネスに徹した関係が続いている。

横須賀基地のタンクに燃料を送り終えた「長航吉祥」は、15日には吾妻島の燃料埠頭を離れ、浦賀水道航路入航予定時間まで横須賀港外の 錨地で停泊・待機していた。

(RIMPEACE編集部)


(左)昨年9月に寄港した「長航朝陽」の艦尾。(右)今回の「長航吉祥」には五星紅旗が無い。


吾妻島燃料埠頭を離れて、港外の錨地に停泊中の「長航吉祥」。燃料を降ろして船体は浮き上がっている。
(2010.1.15 撮影)


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