横須賀常駐艦ラッセン、一時ニミッツの傘下に


2週間ぶりに横須賀に帰港した駆逐艦ラッセン(2010.3.3 撮影)

「最近ラッセンは、ニミッツ空母戦闘群の一員として動いている」(3.1 第7艦隊のニュースより)
横須賀常駐艦の駆逐艦ラッセンが横須賀を出たのが2月17日。戻って来たのは、2週間後の3月3日だった。

同ニュースによれば、2月28日にラッセンは貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャーから補給を受けたという。ニミッツの護衛で走り回って いたのだろう。
なおこのカール・ブラッシャーは高速戦闘補給艦ブリッジと一緒に佐世保を23日に出港している。この2隻が日本近海でのニミッツ空母 戦闘群の補給を担当していることがわかる。

ラッセンが横須賀を出た2月17日には、ニミッツ艦隊は香港に寄港した。4日間の香港滞在後出港したニミッツ艦隊と合流して、ラッセ ンは、艦隊とともに日本近海に近づいたと見られる。
巡洋艦チョーシンが25日に横須賀寄港、28日に駆逐艦ピンクニーとフリゲイト艦 レンツがそれぞれ徳島小松島と岩国に寄港と、ニミッツの随伴艦が日本の基地・港に入港するために空母から離れた。そのときにラッセンが その穴をうめていただろうことも、想像に難くない。

「前方展開」している艦船が、近くにやってくる艦船の支援をするのはよくあることだ。ただ、支援だけではないだろう。横須賀常駐の空母 ジョージ・ワシントンが定期工事ですぐには動けない今の時期に、外来の空母をエスコートすることは、横須賀の駆逐艦が空母との連携行動 をとる訓練の場にもなっている。

3月3日午後、横須賀本港に入ったラッセンは、3号バースに接岸した。

(RIMPEACE編集部)


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