1週間滞在の原潜ツーソン、横須賀出港


横須賀基地を出る原潜ツーソン(2010.5.31 横浜・ランドマークタワーより撮影) 

5月24日に横須賀に寄港した原潜ツーソンは、31日午前9時45分、同基地を出港した。丸一週間の横須賀滞在となった。

2月24日に原潜コネチカットが出港したあとは、4月27日にツーソンが寄港するまで2ヶ月間、沖合い一時停泊のジェファーソンシ ティを除いて原潜の横須賀寄港が無かった期間がある。
この期間中に岡田外務大臣が横須賀市長を訪問し、密約問題で「詫びを入れ」て、あらためて「現時点において、我が国政府としては、 核兵器を搭載する米艦船の我が国への寄港はないものと判断している」と話した。
これに対し吉田横須賀市長が「本日の国の説明を信じたいと考えている」と応じて、外務省と横須賀市の間で「横須賀基地への核兵器搭 載艦が寄港することがないことの確認」問題の「手打ち」がなされた。

この「手打ち」の後、ツーソンが4月27日から30日、ルイビルが5月5日から11日、再びツーソンが5月24日から31日と横須 賀基地13号バースに寄港している。
「手打ち」の前提となった「わが国政府の判断」は極めて大雑把で検証を経ていないものだ。にもかかわらず、もっとも核持込の 可能性が大きい原子力潜水艦が、「手打ち」のあとは大手を振って横須賀基地に出入しているという構図になっている。

(RIMPEACE編集部)


2010-6-1|HOME|