浦郷弾薬庫に155mm榴弾砲弾が搬入されるまで


浦郷弾薬庫の埠頭についた弾薬輸送バージ(YCV-20)での積み下ろし作業


D544は国防総省のコードで、155mm榴弾砲弾M107を示す


米陸軍兵士用のマニュアルに例示されていたD544砲弾

6月2日朝、新型貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー(T-AKE 7)が横須賀基地港外の錨地に停泊した。艦後部に2隻の 弾薬輸送バージが横付けされてカール・ブラッシャーから弾薬類が降ろされた。

カール・ブラッシャーは佐世保基地に5月17日から26日まで滞在していた。また13日にはSRAの後の試験航海に出たジョージ・ワシ ントンに洋上で補給を行っている。
今回の横須賀一時寄港は、物資の積み込みはほとんど行わず、積んでいた榴弾砲弾などの弾薬を降ろすことが主目的で、空母への補給の ための物資の積み込みではなかったと見られる。

2隻のバージ(YCV-20,-19)は沖合いに停泊しているカール・ブラッシャーを離れると、浦郷弾薬庫の2つの埠頭に分かれて接岸して、弾薬 を陸揚げした。大量にあった砲弾にはD544と書かれていた。155ミリ榴弾砲(M198、M777)で発射する砲弾だ。

弾薬を降ろしたカール・ブラッシャーは、弾薬バージが浦郷弾薬庫から積んできたミサイル・キャニスターを少し積み込んだ後、錨地を出 て浦賀水道を南下していった。

(RIMPEACE編集部) (2010.6.2 撮影)


貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャーのクレーンで弾薬が輸送バージに積み下ろされた



カール・ブラッシャーから降ろした弾薬を積んで浦郷弾薬庫に戻る弾薬輸送バージ(YCV-20)


2010-6-3|HOME|