10.6.27 ヨコスカ平和船団同乗記

常駐駆逐艦1隻、巡洋艦2隻だけの横須賀基地


(左)6号ドライドックに入っているカウペンス、(右)7号バースのシャイロー


防波堤外の錨地で積みこみ・積み降ろし中の貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー(T-AKE 7)

6月27日、ヨコスカ平和船団のボートが横須賀港内を走った。ピースマークの旗を掲げて、乗り合わせた日本山妙法寺の 僧侶がたたくうちわ太鼓の音が横須賀本港に響いたが、ベルニー公園の前には米軍の警備艇は現れなかった。米軍艦が2号バースから マスターピアにかけて停泊していなかったので、その付近の水面では「おかまいなし」だったのかもしれない。

米軍戦闘艦は巡洋艦カウペンスとシャイロー、それに駆逐艦フィッツジェラルドが在港だった。空母ジョージ・ワシントンが14日に横須 賀を出港、前後して常駐駆逐艦6隻が出港して、残った戦闘艦が上記の3隻だった。
海自の発表によれば、空母1隻、巡洋艦1隻、駆逐艦7隻が21日から25日に沖縄近海で日米豪の合同演習を行うとのことだった。 駆逐艦7隻のうち6隻は横須賀から出港した常駐駆逐艦で、もう一隻は16日にホワイトビーチに寄港したパールハーバーを母港 とするチャンフーン(DDG 93)と見られる。では巡洋艦は?
横須賀常駐の巡洋艦2隻のうちカウペンスは6月はじめにドライドックに入った。シャイローは21日以降も横須賀に滞在していたが、 24日朝に出港して翌25日昼過ぎに戻ってきている。沖縄近海の演習に参加したとは思えないので、演習海域にもう1隻米軍の巡洋艦 がいる可能性が大きい。

最新の貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャーが沖合いの錨地で積み下ろし作業中だった。浦郷弾薬庫に常備されているバージのうち1隻 だけがカール・ブラッシャーに横付けされていた。バージの上にも貨物弾薬補給艦の後部甲板の上にもあまり物資が見えなかったから、 それほど大量の弾薬や貨物が積み下ろしされたのではないようだ。
カール・ブラッシャーは6月19日から22日まで佐世保に寄港したあと、日米豪合同対潜訓練に参加中のジョージ・ワシントンに補給を 行い(6.24 NAVY.mil)その後横須賀に短期の沖合い寄港を行ったと見られる。

(RIMPEACE編集部)(10.6.27 撮影)


米軍の3号バースに停泊中の海自「きりしま」の前を行く平和船団のボート、コスモ・アイランダーズ

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2010-6-27 |HOME|