半旗を掲げる横須賀基地に満艦飾の空母が戻る


満艦飾で入港するGW。右奥に停泊中の駆逐艦はみな半旗を掲げている


艦尾の星条旗を半旗にしている駆逐艦3隻。
 

7月3日、平和船団のボートで横須賀港を走った。空母ジョージ・ワシントン(GW)が入港するまで少し時間があった ので、掘割水路を長浦港側から抜けて横須賀本港を縦断した。
掘割水路の吾妻島側にある基地の星条旗が半旗になっていた。空母より先に横須賀基地に入港し停泊中の駆逐艦の艦尾の旗も半旗だった。
今日は何の日だったのかな、などと仲間たちと話していたが、みなその方面の知識はない。なぜか弔意を基地ぐるみで示しているのだろう などと話しているうちに、入港するGWが近づいてきた。なんと満艦飾だ。
走っている空母が満艦飾をやっているのも初めてだが、なんせ基地全体が半旗の中での満艦飾だ。
いわば葬儀の会場に白ネクタイの礼服姿がドヤドヤと入り込んできたようなものだ。

白い礼服の水兵が飛行甲板に整列していた。観音崎で空母の入港を見た人が、観音崎通過のあたりで水兵が並びだしたとのこと。1時間 近く、曇天で誰も見ていない海上を走ってきたせいか、水兵たちは「直立不動」とは程遠いスタイルで思い思いに飛行甲板に立っていた。 08年9月の初寄港時の緊張感の漂う登舷礼とは全く別の、ダレた感じだった。
初寄港から2年足らず、原子力空母の初配備の緊張感はなくなっている。これが「原子力艦の安全性の確保」に プラスに作用するとはどうしても見えないのだが。

(RIMPEACE編集部)(10.7.3 撮影)


2010-7-4 |HOME|