バージニア級原潜ハワイ、横須賀寄港



9月3日正午過ぎ、横須賀基地13号バースに寄港するバージニア級原潜ハワイ
 

バージニア級原潜ハワイ(SSN 776)が3日、横須賀基地に寄港した。バージニア級の寄港は「本邦初」だ。
原潜ハワイは8月25日に母港のパールハーバーを出港して、西太平洋での任務に着いた。その最初の寄港地が横須賀だった。

バージニア級は、あまりにも高価なために製造を中止したシーウルフ級原潜に代わって製造されている最新型攻撃原潜だ。 新型の性能をダウンさせてコストを削減するのは、ステルス戦闘機F22とF35の関係に似ている。
バージニア級はロス級原潜の後継であり、太平洋艦隊には未だ2隻しか配備されていないが、今後続々と配備が進むと見られる。
昨年11月から12月にかけて横須賀基地13号バースを浚渫したのは、シーウルフ級やバージニア級原潜の13号バース寄港が出きる ようにして、今後の同級原潜の横須賀寄港を含む運用の自由度を上げるのが狙いだった。

9月2日に13号バースから出港したロス級原潜ジャクソンビルもそうだが、この原潜ハワイも大西洋艦隊から太平洋艦隊に移動してき た。太平洋艦隊に原潜をシフトする政策の一環で、大西洋艦隊の原潜の数と太平洋艦隊のそれを4:6にすることをめざし、09年末には ほぼ達成されたとのことだ。

太平洋で動き回る原潜の数が増えれば、横須賀に寄港する原潜の数も増える。その中で、バージニア級原潜の寄港も増えていくだろう。 9月3日の原潜ハワイの寄港は、その幕開けと言える。

(RIMPEACE編集部)(10.9.3 撮影)


右は12号バースに停泊中のブルーリッジ、原潜が停泊しているのが13号バース


ブリッジが渡されるのを待つ、原潜ハワイの乗組員たち


2010-9-3|HOME|