GW帰港延期、在港艦も台風対策の横須賀基地
それぞれのバースに一隻ずつ固定された米軍艦船
海自艦船は吉倉桟橋に目刺状に接舷している
横須賀基地が大型台風14号の進路になるために、29日に予定されていた空母ジョージ・ワシントン(GW)の横須賀帰港は11月1日
に延期された。
GWが入港するはずだった29日朝の横須賀本港を、平和船団のモーターボートで一周した。前日までの米軍艦船の停泊状況が様変わりし
ていた。
昨日までマスターピアには片側に2隻ずつ駆逐艦が並んでいたが、別のバースに移動したり出港したりして東側、西側に各1隻の係留とな
っていた。台風の時には2隻以上接舷して並べないようだ。
自衛隊は別の規則があるようで、吉倉桟橋に3列ずつ目刺のようにつながれていた。
米軍の単独係留の原則は大型バージにも適用されている。ブルーリッジが入渠している6号ドライドックの入り口に並べられた2隻の大型
バージ、YRB30とAPL40が12号バースに縦列で係留された。
原子力空母の修理工事用の修理バージ3隻のうち、YR95の手前に泊められていたバージYR96は4号ドックに運ばれていた。
空母エブラハム・リンカーンに随伴する2隻の駆逐艦が寄港した時点で、横須賀基地に駆逐艦が8隻、巡洋艦が2隻在港中だった。バース
に一隻ずつ割り当てていったら、2隻の係留場所が足りなくなった。ゲストを追い出すわけにもいかないので横須賀常駐艦のフィッツジェ
ラルドとラッセンが出港したのではないだろうか。
バースのやりくりで追い出された2隻の駆逐艦は、相模湾あたりで待機してもいいのだろうが、この機会に空母の周辺防御の隊列に加わっ
た可能性もある。
(RIMPEACE編集部)(10.10.29 撮影)
12号バースに移動したバージ、YRB30とAPL40
右側のグレーのバージYR95の手前にいたYR96が移動されて、黒い防舷材だけが見える。
4号ドックの中に押し込められた、薄茶色のバージYR96
2010-10-29|HOME|