リンカーン随伴艦2隻、相次いで横須賀出港



11月2日10時過ぎ、横須賀基地マスターピアから出港した駆逐艦モムセン(DDG 92)(非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)

10月27日から横須賀に寄港していた2隻の駆逐艦シャウプとモムセンが、空母ジョージ・ワシントン(GW)の帰港と交代で出て行った。
1日に出港したシャウプと2日に出港したモムセンはともに、空母エブラハム・リンカーンの随伴艦だ。西海岸からリンカーンに随伴して、 マレーシアのポート・クランに10月上旬に寄港した時までは少なくとも空母戦闘群の一員だった。

10月8日ころエブラハム・リンカーンはマラッカ海峡を通過したが、駆逐艦シャウプとモムセンは別行動で、下旬に横須賀に入った。
リンカーンに随伴した水上戦闘艦は巡洋艦ケープ・セント・ジョージ(CG 72)と駆逐艦ハルゼー(DDG 97)で、随伴艦は2分された。

横須賀を出た2隻の駆逐艦が、第5艦隊の責任海域にいるリンカーンの下に行くのか、それともしばらく極東に残るのかは不明だ。
ただ、米西海岸からインド洋の西部まで出かける空母に、実は随伴艦は2隻でよかったということがはっきりしたのではないか。

振り返ってGWの今回の任務航海でも、はじめのうちは巡洋艦がつかずに駆逐艦だけでGWを取り巻いていた。そして巡洋艦が随伴艦とし て加わると、今度は駆逐艦の一部が横須賀に戻って来た。
GWについても2隻ですむところをゾロゾロ付いて行って、しかもワークシェアリングで途中で交代している。そもそも第15駆逐戦隊の 7隻プラス巡洋艦2隻、合計戦闘艦9隻という規模も、空母が大掛かりな随伴艦群を連れ歩いた冷戦時代から増えこそすれ減ってはいない。
横須賀基地に前進配備されている艦船がダブついてきているのではないのか。

(RIMPEACE編集部)


前日の11月1日に出港した駆逐艦シャウプ(DDG 86)


2010-11-3|HOME|