原潜ハワイ、横須賀港沖に一時寄港


停泊場所に近づくバージニア級原潜ハワイ(SSN 776)に接近する横須賀基地のタグボート


タグボートには赤ジャケットの兵士が20人ほど乗っていた


バケツリレー方式でタグから原潜に荷物を積み込んだ。緑ジャケットは原潜の乗組員

11月19日正午前、バージニア級原潜ハワイが横須賀基地に向かうコースを近づいてきた。迎えるタグボートには、 通常は乗っていない赤ジャケットの兵士約20人が乗っていた。

原潜ハワイは12時に航路を外れて大きく左回りに180度旋回して停止した。横須賀基地のバースに接岸するのではなく、沖合い 一時停泊の態勢だ。
タグボートが接近して、ロープで原潜に固定されたのが12時10分で、その4分後には赤ジャケットの兵士数人が原潜の甲板に乗り 移った。

赤ジャケットの兵士に、緑ジャケットの原潜乗組員も加わり、タグボートの中から原潜の艦橋の後ろのハッチまで、ラインが出来た。 バケツ・リレー方式で段ボール箱の積み込みが始まったのが12時24分で、6分間で積み込みが終了した。

ハッチから荷物を艦内に入れた原潜ハワイは、12時32分にスクリューを回し始めた。ほぼ同時にタグボートもエンジンを始動させて、 原潜から離れた。
放射能測定艦「きぬがさ」に追尾されながら浦賀水道に向かったハワイは、15分後に右に曲がって浦賀水道に入った。「きぬがさ」 はその直前まで追尾を続けていた。

ハワイは11月10日にプサンに入港している。出港は少なくとも4日後と見られるから、今回の横須賀一時寄港の数日前までプサンに いたと思われる。
プサン出港後すぐに物資の補給をするために、わざわざ横須賀に一時寄港したのは解せない。横須賀で無ければ入手できない物資を積み 込んだ、ということだろうか。

(RIMPEACE編集部)(2010.11.19 撮影)


12時32分にスクリューを回したハワイは、15分後に横須賀航路から右に曲がり浦賀水道に進んだ。


2010-11-19|HOME|