最新補給艦迷走、横須賀に連日入港


大島沖から前日と同じ錨地に戻って来た貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャー。積み込みを終えたバージが離れていく


出港前待機中のカール・ブラッシャー。前日もこの姿の後に出て行った

弾薬と貨物の補給を同時に行う最新鋭の補給艦が、空母ジョージ・ワシントンの横須賀帰港にあわせて横須賀港錨地に停泊したのは、 12月14日だった。貨物弾薬補給艦カール・ブラッシャーは14日8時に錨地で停泊し、クレーンを載せたバージが接舷して、 積み込み・積み下ろしを行った。

カール・ブラッシャーは、黄海で行われた米艦合同演習に参加した米空母に演習終了直後の12月2日に補給を行ったあと、佐世保に 寄港した。そして12月11日に佐世保を出て、日米合同演習直後の空母に補給を行い、そのまま一緒に横須賀までやってきた。

14日13時半ころ動き出したカール・ブラッシャーは、浦賀水道を南下し、相模湾で少しウロウロしたあと大島の東を南下した。
ジョージ・ワシントンは横須賀に戻り、エセックスもフォール・ディプロイメントの最終段階でホワイトビーチに寄港した直後のこの時 期に、貨物弾薬補給艦の補給を要する大きな艦隊は日本付近にはいなかった。

そのままハワイかグアム方面に向かうと思われたカール・ブラッシャーが、大島沖でUターンして15日朝、横須賀に戻って来た。
またバージが横付けされて荷積みが行われた。カール・ブラッシャーは前日とほぼ同じ時間に錨地を出て浦賀水道を南下し、また相模湾 にちょっと寄った跡、今度はUターンせずに大島沖を航行して去っていった。

わざわざ大島沖と横須賀を往復して、2回に分けて荷物を積み込んだ理由は判然としない。単なる「忘れ物」だった、とも考え られるのだが。

(RIMPEACE編集部)(10.12.15 撮影)


2010-12-16|HOME|