MD艦3隻、バタバタと横須賀出港


日曜日、出港間際の駆逐艦ステゼム(10.12.19 非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)



駆逐艦2隻、出港前(12.19昼)と出港後(12.20昼)。左端のステゼムと右端のフィッツジェラルドが動いた
(上)非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影、(下)編集部 撮影

12月18日午後、巡洋艦シャイローが横須賀基地を出港した。19日の日曜日には駆逐艦ステゼムとフィッツジェラルドが出港した。 大演習から母港に戻ってきたばかりで、クリスマスの1週間前の週末に3隻が洋上に出るのは尋常なことではない。

横須賀にはミサイル・ディフェンス(MD)システム搭載艦が5隻いる。MD実験開始時からのパイオニアのシャイロー、それにアーレ イバーク級駆逐艦フライトUの4隻(カーティス・ウィルバー、ジョンSマケイン、フィッツジェラルド、ステゼム)だ。
修理中で艦橋にネットが張られ、VLSや速射砲の上に覆いがかけられて工事中のカーティス・ウィルバーは動けない。残りのMD システム艦4隻のうちの3隻が、週末にバタバタと出て行ったのだ。

韓国軍が砲撃演習を行うかどうか、それに対する北朝鮮側の反応はどうか、そんな緊迫した状況の中で出て行ったMDシステム搭載艦 は、北朝鮮のミサイル発射をけん制する役割があったのではないか。

急な任務航海がいつまでなのか、クリスマスをまたいで、韓国近海に展開するのだろうか。
七面鳥を冷凍庫に積み込んでいったか、補給艦が七面鳥を3隻の戦闘艦に補給するのか、それともイブまでに何食わぬ顔をして横須賀に 戻ってくるのか。
北朝鮮の出方を米国がどのように読んでいるかで、3隻の帰港時期が決まるだろう。

(RIMPEACE編集部)


緑のネットをかぶったカーティスウィルバーの手前が、巡洋艦シャイローが出て空いたバース(10.12.20 撮影)


2010-12-20|HOME|