横須賀からピュージェットサウンドへ
有害物質移送の貨物船、横須賀入港は4月11日ころ


有害物資をピュージェットサウンドへ運ぶ貨物船チャーターを公告するFBOのページ

3月7日付けで、横須賀からピュージェットサウンドへ有害物質を運ぶ貨物船チャーターの提案要求(RFP)がFBOのサイトに 掲載された。
このRFPによれば、横須賀基地13号バース入港日は4月10日または11日、積荷の量は20フィートコンテナ約8個分、 チャーター期間は20日だ。昨年の放射性廃棄物移送の際の寄港日より4日早くなっている。
そのまま、昨年の積み込み・出港日を4日間ずらすと、今年は4月12日に積み込み・出港ということになるのだろうか。

今回のRFPは、わざととしか思えない、地名や輸送内容の隠蔽が見られる。
まず、表題から。ドライカーゴをワシントン州に運ぶチャーター、となっているが、これだけ見ていると横須賀からワシントン州に 引越し荷物を運ぶ契約か、と思いかねない。ワシントン州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍工廠に運ぶのをワシントン 行きと言うのは、六カ所村に廃棄物を運び込むのに東北地方に運ぶと言うに等しい。

極め付きは、運送する貨物リストの不開示だ。
今回のRFPには放射性廃棄物という言葉がない。本当に放射性廃棄物を運ばないのならそれでもよかろうが、このままでは周囲に 知らせないまま放射性廃棄物を運び出すことになりかねない。
RFPを読んだ業者から、カーゴリストを示してくれ、という要望があったが、MSCは「今のところ開示できない」と答えている (RFPのAmendment 001 より)
何か表に出せないとんでもないものが、輸送業者にも知らせずに運び出されるのか、とも考えてしまう。昨年並みの開示がなぜ出来 ないのか、大いに疑問が残る。

(RIMPEACE編集部)


2011-3-9|HOME|