大地震・津波の前後、横須賀基地・米軍艦の出入
3月11日、大地震の2時間前の横須賀基地。巡洋艦2隻、フィッツジェラルド、工事中のGWとラッセン
巡洋艦2隻と工事中のGW、駆逐艦6隻が並ぶ8日昼前の横須賀基地
大地震が発生した3月11日の前後で、米海軍横須賀基地は様変わりしている。東北地方の東海域に展開して、地震・津波の被害者救援
作戦についていると思われる横須賀常駐の駆逐艦の半数以上は、地震の前に出港していた。
駆逐艦カーティスウィルバーとジョンSマケインは3月9日に、そしてマッキャンベルは11日午前中に横須賀基地を出た。定期
修理を終えつつあるジョージ・ワシントン(GW)が海に出る前に、随伴艦としての訓練を行うつもりだったのだろう。
フィッツジェラルドが地震の翌日の12日に、マスティンは13日午後に横須賀を出た。この5隻の駆逐艦のほかに、シンガポールに入港直
後のブルーリッジが、救援物資を積み込んで急遽東北沖に向かった。巡洋艦2隻と工事中のGW・駆逐艦ラッセン以外の大部分が救難作
戦に加わっていると見られる。
13日午前中の横須賀基地。マスティンはこの後3号バースから出航した。
15日午後、3号バースに救難艦セーフガードが入った。16日朝撮影。
動ける駆逐艦が出払った横須賀基地に、15日15時に救難艦セーフガードが入港した。ダイバーを乗せて、津波に襲われた海岸
近くの海底の様子などを探るのではないか。
米軍は、今度の救難作戦を「トモダチ作戦」と名づけた。トモダチ日本が受けた大災害の被害者救難に手を差し伸べている米海軍の艦船
だが、今後、首都圏に住む米軍兵士の家族たちを放射能汚染から逃がすためのNCE(非戦闘員避難)に重点を移すことも、汚染の進行
次第ではありうるのではないか。
(RIMPEACE編集部)(11日以外の写真は非核市民宣言運動ヨコスカ撮影)
2011-3-16|HOME|