横須賀基地、日米あわせて補給艦4隻


中央奥に燃料補給艦ラパハナック(12号バース、左向き)とペコス(8号バース、右向き)
手前の「きりしま」に接舷する「にちなん」を含め、3隻の海自艦船が米海軍のバースに停泊中


左からフィッツジェラルド、ましゅう、ジョンSマケイン(2011.3.30 撮影)

米海軍横須賀基地に燃料補給艦ラパハナック(T-AO 204)が30日10時半ころ寄港した。同型艦のペコス(T-AO 197)が停泊している8号 バースの対岸の12号バースに停泊している。

ラパハナックは3月24日に佐世保に寄港、26日に出港している。横須賀に入港するときも、宮城・岩手沖のほうから来たペコスと は反対方向の静岡沖から東京湾に入っている。
佐世保から南回りで横須賀に来るときに、フィリピン海の日本の沿岸近くにいる空母ジョージ・ワシントン(GW)の側を通過したはず だ。そのときにGWに燃料を補給した可能性がある。
フォルクスワーゲンほどの大きさの燃料ろ過機を、空母の格納甲板から7層下まで降ろした、と第7艦隊ニュースに出ていた。こんな 必需品もセットせずに緊急出港したようだが、セットした燃料ろ過機をテストするには、タンクに航空機燃料JP5が入っていなければなら ない。
そのための給油を行ったあと横須賀に入港したとすれば、ラパハナックが佐世保から横須賀に移動するのに4日もかかったこともうな づける。

海自逸見桟橋には補給艦「おうみ」がいまだ停泊中で、同型の補給艦「ましゅう」と米海軍の燃料補給艦2隻をあわせて大型補給艦4隻 が横須賀基地に同時に入港している。
また、海自水上艦3隻が横須賀基地米海軍側に停泊しているのも、前代未聞とまでは言わないがきわめて珍しいことだ。東日本大震災の 救難作戦で、全国から海自艦船が東北地方の東沿岸に集められ、その一時停泊基地に横須賀が使われているためだろう。
米海軍の戦闘艦が横須賀より佐世保寄港に軸足を移している間は、米海軍のバースに停泊する海自艦船がまだ増える可能性もある。

(RIMPEACE編集部)


3月30日14時の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:きりしま、3:にちなん、4:ましゅう、5:おうみ
6:あけぼの、7:はるさめ、8:せとゆき、9:くにさき、10:わかさ、11:すま
赤字の1:フィッツジェラルド、2:ジョンSマケイン、3:ペコス、4: ラパハノック


2011-3-30|HOME|