補給艦が去り、米駆逐艦3隻が残る横須賀基地


4月4日の米軍横須賀基地。米駆逐艦3隻が停泊中。右端は海自「きりしま」


4日、マスティンの甲板で艦載ヘリのメンテナンスが進行中

3月末に短期間横須賀に寄港していた米海軍燃料補給艦2隻が出港したあと、横須賀常駐の駆逐艦3隻が4日現在横須賀に滞在している。
3月31日午前、補給艦ペコスとラパハナックが1時間15分の時間差で相次いで出港、翌4月1日にマスティンとマッキャンベルが 横須賀に戻った。
一時的に駆逐艦4隻がそろったが、1日夕方にはジョンSマケインが出港した。フィッツジェラルドも出港準備をしていたがなぜか途中 で出港を取りやめた。その結果、駆逐艦3隻が残ったまま4日まで出入はない。

4日は駆逐艦マスティンの甲板で艦載ヘリ(TA 712)がメンテナンスを受けていた。マスティンは東北地方の沖合いで大震災被災者の救援 活動を行っていたが、ヘリとともに横須賀に戻って来た。
米軍の救援活動は、沖合いの艦船からヘリで物資輸送が中心だったが、4月に入って原発事故対策支援に軸足を移したために、ヘリごと 駆逐艦が横須賀に移動したのだろう。
厚木ではなく、横須賀基地停泊中の艦上でヘリのメンテナンスを行っているのは、艦載ヘリの部隊が一時的に厚木を離れているため、と 見られる。


4月1日昼、一時的に4隻の米駆逐艦が並んだ。


4月1日17時過ぎ、ジョンSマケインが出港、駆逐艦は3隻になった。

3月31日に横須賀を出港した燃料補給艦ペコスとラパハナックは、東京湾を出たあと別の方向に進んだ。
ペコスは西に向かい、1日にはジョージ・ワシントンに補給を行い、その後佐世保に向かった。一方ラパハナックは東に向かった。東北地方 の沖合いで救難活動を続ける米軍艦船への補給を行うと見られる。

(RIMPEACE編集部)


3月31日午前、浦賀水道を南航するペコス(左)とラパハナック(右)(東京湾ライブカメラの映像より)


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