米軍艦船帰港に連動? 海自艦船がひしめく横須賀基地


海自逸見桟橋に停泊する海自輸送艦「しもきた」(LST4002)


吉倉桟橋を走る「災害派遣」の自衛隊トラック。後方は「ひゅうが」(DDH181)

米軍戦闘艦の帰港が続く中、海自艦船の横須賀基地寄港も目立ってきた。救難活動に従事している艦船以外にも、「しらせ」や練習艦隊 の寄港が重なり、大型艦と並んで停泊している。「しらせ」は南極からの戻り、また練習艦隊旗艦の「かしま」、「あさぎり」、それに 「みねゆき」の3隻は4月2日に沖縄・ホワイトビーチに寄港、その後横須賀にやってきた。

4月8日午後の時点で、海自の大型艦は逸見桟橋に「しもきた」、吉倉桟橋に「ひゅうが」、米軍エリアの8号バースに「おうみ」が 停泊、さらに入港してきた「ましゅう」が錨地で待機していた。「しらせ」も「ひゅうが」に桟橋をゆずり、錨地停泊中だ。
東日本大震災の救援活動で、米海軍の物資補給の中心は佐世保だったが、海自艦船の支援物資の主要な積み込み港は横須賀基地となって いる。
なお、8日夜までに「しもきた」が逸見桟橋を離れ、そのあとに「ひゅうが」が移動、そのあとに「ましゅう」が着岸した。また、5日 8号バースに入った「おうみ」は9日朝、出港した。
「しもきた」と「おうみ」には、今回の寄港中に救援物資が積み込まれるのは確認されていない。米軍艦船が沖合いからの支援活動に区 切りをつけたのと同様、海自艦船の支援活動も陸路の物資補給に道を譲っているのではないだろうか。

(RIMPEACE編集部)(2011.4.8 撮影)

 
4月8日14時半の横須賀本港の停泊状況。青が海自艦船、赤が米軍艦船。
青字の1:潜水艦、2:きりしま、3:おうみ、4:しもきた、5:ひゅうが、6:かしま、7:あさぎり
8:みねゆき、9:やまゆき、10:おおなみ、11:たかなみ、12:わかさ、13:しょうなん、14:すま
赤字の1:カーティス・ウィルバー、2:マスティン、3:フィッツジェラルド
4:貨物船BBCヒューストン、5:カウペンス、6:シャイロー


2011-4-9|HOME|