2ヵ月半ぶり、原潜横須賀寄港


20日10時過ぎに13号バースに接岸した原潜サンタフェ(SSN 763)


定期修理の最終段階に入った原子力空母と隣り合う原潜サンタフェ

3月11日の大震災以降初めて、原潜が横須賀基地に入港した。サンタフェの寄港は、3月4日にパサデナが出港して以来2ヶ月半 ぶりの原潜寄港となる。

震災以降も佐世保にはサンタフェが2回、赤崎岸壁に接岸している。佐世保とホワイトビーチではそのほか沖合い一時停泊が何度も繰り 返された。
日本近海に原潜がウジャウジャ潜んでいたのに横須賀に寄港しなかったのは、放射能汚染の可能性が出ていた横須賀基地から米軍艦船が 退避したのと同じ理由だろう。そして退避が解かれた後も、寄港スケジュールの組み直しに時間がかかっていたと思われる。

19日には修理中の空母のほか、ドライドックに駆逐艦ステゼムが入っているだけ、という2ヶ月前とよく似た状況になっていた。 しかし20日に駆逐艦が1隻帰港し、さらに原潜まで寄港して、GWが3月21日に出て行ったときとは在港状況が大きく異なっている。

GWの飛行甲板は、まだ訓練用のホーネットの抜け殻は置いてあるが、いつでも出港できるほどにすっきりとしている。艦後部のエレベ ーターのあるあたりの格納甲板には、木箱や修理の機材などが積まれているが、艦外に出すのにそれほど時間がかかりそうなものでは なさそうだ。
定期修理で出た放射性廃棄物を輸送船に移せば、すぐにでも定期修理後の試験航海に出られそうに見える。

(RIMPEACE編集部)(11.5.20 撮影)


20日のGWの飛行甲板は片付けられていたが、格納甲板はまだ片づけが終わっていない


2011-5-20|HOME|