原潜横須賀出港、13号バースは空いたが



14時過ぎに13号バースを出て、浦賀水道を南下する原潜サンタフェ(2011.5.26 撮影)

原潜サンタフェが5月26日午後、横須賀基地を出港した。5月20日に入港したから7日目の出港となる。2ヶ月半ぶりに横須賀に寄港した原潜も長い滞在となった。

サンタフェは横須賀基地の13号バースに滞在していたが、このバースは危険廃棄物輸送船が着くバースでもある。貨物船チャーターのRFPでは、(当初のRFPが修正され て2日延びて)13号バースへの着桟可能日は25日からで、26日までに来なければ契約がキャンセルされる。たが、寄港期限の午後まで原潜が停泊していて、 その後も日没までに13号バースに貨物船がはいった形跡はない。

危険廃棄物輸送のチャーター契約はキャンセルされたと見るのが普通だが、一つだけ気になることがある。チャーター契約を落札した企業が持つ唯一の貨物船コースタル・ ベンチャーが、AIS情報では6月2日15時にヨコスカ着予定で太平洋を横断中だ。
この会社がチャーター契約を落札した4月末にはまだ大西洋にいた船で、その後パナマ運河をとおって西海岸の海軍基地サンディエゴに寄港後に横須賀に向かっている。

このコースタル・ベンチャーが危険廃棄物を搬出するのかどうか、現時点で確定的なことは言えない。仮に運搬するとなれば、公開の契約を随意契約に置き換える抜け道とな るし、廃棄物の搬出スケジュールに優先する輸送がサンディエゴから横須賀へ行われることになる。

そういう意味で、この船の動きは要注意だろう。

(RIMPEACE編集部)


2011-5-26|HOME|