放射性廃棄物輸送船、6月25日米本土に到着
放射性廃棄物輸送船コースタル・ベンチャーのピュージェット・サウンド(PS)入港前後の航跡推定図
赤い線がPS入港前、青い線はPS出港後タコマまでの航跡
PS海軍造船所のピア4の停泊位置(赤印)。昨年の輸送船ハリエットはとなりのピア5に停泊した
原子力空母ジョージ・ワシントンの定期修理で出た放射性廃棄物を積んだ貨物船コースタル・ベンチャーが、日本時間の6月25日0時
過ぎ、米ワシントン州ブレマートンのピュージェットサウンド海軍造船所に到着した。6月8日18時に横須賀基地を出港していたから、
太平洋を横断するのに16日プラス6時間かかったことになる。
この放射性廃棄物輸送の当初のチャーター契約期間は18日間だった。それに応じる船が、横須賀・ブレマートン間を航走する
のに17日かかる、というのでは、契約の達成能力が先ず疑われてしかるべきだったろう。
機会均等の原則のもとに募集したが、安く上げるために小さくて遅い船に決めた後で、色々策を弄したと見られても仕方がない。
コースタル・ベンチャーはピュージェットサウンド海軍造船所には6時間も滞在せずに出港した。その間に、横須賀で積んだ放射性廃棄
物入りの2つのコンテナを下ろしたと見られる。
コースタル・ベンチャーはピュージェットサウンド出港後タコマに向かい、既に到着している。
(RIMPEACE編集部)
6月8日夕方、放射性廃棄物を積んで横須賀を出港、本国に向かう輸送船コースタル・ベンチャー
(非核市民宣言運動・ヨコスカ 撮影)
NOAA(アメリカ海洋大気庁)の調査報告書( Coastal Hazardous Waste Site Review / Puget Sound Naval Shipyard)の図を使って作図した。
2011-6-25|HOME|