横須賀のタグ「総動員」、駆逐艦ステゼム、ドックを出る


27日15時半過ぎに、タグに曳かれて5号ドライドックから出てきた駆逐艦ステゼム(DDG 63)


12号バースに接岸直前のステゼム。後方の6号ドライドックには巡洋艦シャイローが入っている

4月28日から5号ドライドックに入っていた駆逐艦ステゼムが、7月27日午後、ドックを出た。
横須賀の米軍タグが根こそぎ動員されたかと思うほどに、大小のタグが寄ってたかって駆逐艦をドックから曳き出して、12号バース まで運んでいった。

小型のタグが4隻、水を抜いて浮き上がった5号ドライドックのゲートを引っ張り、4号ドライドックの入り口に停泊中のホテル・ バージAPL40の横に置いた。
別の小型タグ2隻がまずドック内に入り、続いて大型港内タグ1隻(YTB 798)がドック内のステゼムの艦首付近まで入り、ロープをつ ないだ。
3隻のタグが曳き始め、ステゼムの艦首がドライドックから出てきたのは15時半を過ぎていた。全身を現わしたステゼムにさらに もう1隻の大型港内タグ(YTB 782)と新型タグ・セミノール(YT-805)が取り付き、大型タグ3隻でステゼムを12号バースまで持って 行った。

駆逐艦1隻に大型タグ3隻がつくとは、ちと大げさな、とも思ったが、3隻で運ぶ訓練でもあったようで、セミノールから発せられる やわらかいクラクション様の警笛で、ステゼムの進行する角度に修正が加えられていたようだ。

3隻の大型タグ、小型タグ1隻に曳かれたステゼムは、16時半前に12号バースの先端部分に近づいた。

(RIMPEACE編集部)(2011.7.27 撮影)


小型のタグ4隻でドライドックのゲートがどけられた。2隻の同型のタグがドック入り口付近で待機している


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