貨物弾薬補給艦、横須賀に弾薬搬入


沖合いの錨地に停泊したマシュー・ペリー(後方)から降ろされた弾薬を積んで浦郷弾薬庫に向かう大型バージ


バージの前方に濃緑色の箱が、中央には木箱が積まれている

8月1日朝8時20分頃観音崎を通過した貨物弾薬補給艦マシュー・ペリー(T-AKE 9)は、9時過ぎに横須賀港外錨地に着いた。
横須賀基地のすぐ隣にある浦郷弾薬庫から出たバージがマシュー・ペリーの艦尾に着けられ、艦装備のクレーンで弾薬類がバージに 下ろされた。
ある程度積み込んだバージが弾薬庫に向かうと、すれ違いに空のバージがマシュー・ペリーに向かった。
浦郷弾薬庫の桟橋に陸揚げされた弾薬の入った箱は、フォークリフトによって弾薬庫のトンネルに入っていった。

弾薬補給艦は艦隊に海上で弾薬類を補給するほか、各地の弾薬庫にある弾薬を移動したり、古くなった弾薬を処理するために本国に 運んだりしている。
マシュー・ペリーは7月1日に沖縄・天願桟橋で木箱に入った弾薬類を積み込んでいる。その後、NAVY の写真ニュースによれば、7月 8日頃ジョージ・ワシントンに補給を行っている。このとき、ジョージ・ワシントンはスンダ海峡を抜けてオーストラリア北西のインド 洋に入ったばかりだった。
この後、オーストラリア西方で米豪合同演習タリスマン・セイバーに参加したジョージ・ワシントンへの補給は、別の貨物弾薬補給艦 アメリア・イアハートが担当する。マシュー・ペリーは空母艦隊と離れて日本近海に戻ったと見られる。

8月1日に横須賀に搬入された弾薬類は、沖縄の嘉手納弾薬庫から運ばれてきたものかもしれない。
弾薬補給艦は横須賀港外錨地に停泊して弾薬を降ろすと、24時間も滞在せずに出て行くことが多いが、1日朝やってきたマシュー・ ペリーは、2日午後も未だ錨泊中だ。

(RIMPEACE編集部)(2011.8.1 撮影)



補修された浦郷弾薬庫の桟橋に陸揚げされ、フォークリフトで庫内に運ばれる弾薬入りの箱


2011-8-2|HOME|