音響測定艦、1年半ぶりに東京湾に


タグボートに先導されて横須賀本港に入港する音響測定艦エフェクティブ。右後方は「いせ」


横須賀基地6号バース先端に入船で入ったエフェクティブ

8月3日午前、音響測定艦エフェクティブ(T-AGOS 21)が米海軍横須賀基地に寄港した。
横浜ノースドックが音響測定艦5隻の準母港として機能していたときは、台風避難や修理などで時々横須賀基地にもやってきたが、 佐世保にその機能が移ったあとは、横須賀はもちろん、横浜ノースドックへの寄港もバッタリと途絶えた。
2009年12月8日にエフェクティブが横浜ノースドックから出港したのが、音響測定艦が東京湾内にいた最後となっていた。

エフェクティブは本拠地を佐世保に移したあと、2010年4月下旬から9月下旬にかけて佐世保からも姿を消して、コンパクト版低周波アクティ ブ(CLFA)ソナーを搭載し、必要な船体改修を受けて9月末に佐世保に戻って来た。
LFAソナー搭載音響測定艦の特徴である、艦中央部がかさ上げされた姿のエフェクティブは、東京湾内初デビューでもある。

今回の横須賀寄港の目的は不明だが、沖縄近海や本州南方海上に台風がゾロゾロいる状況から見るに、台風避難の可能性が強い。 普通なら佐世保に避難するのだが、哨戒海域が東よりで横須賀に近かったのかもしれない。
横須賀港外の錨地には、弾薬の積み下ろしを終えた貨物弾薬補給艦マシュー・ペリーも、そのまま停泊している。こちらも台風が過ぎるのを 待っていると見られる。

(RIMPEACE編集部)(2011.8.3 撮影)


貨物弾薬補給艦マシュー・ペリー(右)は錨地から動いていない


2011-8-4|HOME|