米海軍音響測定艦、相模湾に48時間
8月11日夕方横須賀基地を出て相模湾に向かい48時間、湾内を周回(赤のライン)。
13日夜一端横須賀基地港外の錨地に戻り(青)、すぐにUターンして沖縄方面に(緑)
(海保の特殊図第6973号を使用)
8月11日に8日間の寄港を終えて横須賀基地を出て行った米海軍の音響測定艦エフェクティブ(T-AGOS 21)が、13日夜、横須賀基地港外
の錨地に戻って来た。11日夕方の出港後に相模湾に入ったエフェクティブは、48時間湾内をぐるぐる周っていた。
ここは相模湾潜水艦行動区域と呼ばれる米軍の訓練海域だ。外洋に広く口をあけた湾内でのパッシブソナーのチェックをしていたのではな
いだろうか。
エフェクティブはコンパクト版低周波アクティブ(CLFA)ソナーを装備している。沿岸部でまさか海洋生物に影響の大きいCLFA
を使いはしなかったとは思うが、パッシブソナーの効き具合を確かめるには2日間は適当な時間だ。
海自の潜水艦が1隻、音源として協力していたかもしれない。
沖縄付近の海域からエフェクティブが横須賀にやってきたのは台風避難だったのかもしれないが、「転んでもただでは起きぬ」と相模湾
での訓練を行っていったのではないか。
基地港外の錨地に戻ったエフェクティブはすぐに反転して東京湾を出て、大島の南を通って沖縄方面に向かった。
なお、横須賀基地マスターピアに接岸していた沿岸警備隊カッター・マンローは14日午前に、また横浜ノースドックに寄港していた
ミサイル監視艦オブザベーション・アイランドは14日夕方にそれぞれ出港している。
(RIMPEACE編集部)
2011-8-15|HOME|